今回はプログラミングの概念を分かりやすく歌とアニメーションで伝える教育系動画(楽曲『What is Coding? | Coding & Computer Science Song』)から、リアルな英語表現を学びます!
- テキスト上の難易度: 英検3級 / TOEIC 400点程度
(使われている文法構造は基礎的なものが中心で、文章自体の単語も日常的で理解しやすい構成です。) - レベル目安(リスニング体感難易度): 英検準2級〜2級 / TOEIC 550点程度
(メロディに乗せた韻を踏む表現(ライミング)や自然な音声変化(リンキング)、後半のオチ部分での早口な専門用語(hardware, sequencing, variablesなど)の畳みかけがあるため、体感上の聞き取り易さはやや高めになります。)
重要単語・フレーズ解説
動画に出てくる重要な語彙や、知っておくと表現の幅が広がるスラング・難単語をピックアップして解説します。
表現①:break down(動画内 0:53)
- 意味・ニュアンス
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「〜を分解する」「(複雑な問題を)細分化する」
[ワンポイント]
学校英語では「車が故障する」や「泣き崩れる」といった自動詞としての意味で習うことが多いですが、他動詞として大きな問題やタスクを「扱いやすい小さな要素に分ける」という意味でも頻出します。プログラミング的思考(要素分解)の根幹をなす重要フレーズです。
一言フレーズ(活用例):
Let's break down this complex problem into smaller tasks.
この複雑な問題をより小さなタスクに分解してみましょう。
表現②:grow wings(動画内 1:19)
- 意味・ニュアンス
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「羽ばたく」「一気に飛躍する」「自由な可能性を得る」
[ワンポイント]
直訳は「羽が生える」ですが、新しい能力やスキルを身につけることで「世界が広がり、自由に飛躍できるようになる」というポジティブな比喩表現です。鳥が成長して大空へ飛び立つイメージから、個人の成長や可能性の広がりを美しく表現しています。
一言フレーズ(活用例):
Learning how to code helped me grow wings to launch my own business.
プログラミングを学んだことで成長して羽ばたき、自分のビジネスを立ち上げることができました。
表現③:cover(動画内 3:00)
- 意味・ニュアンス
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「(特定の範囲・トピックを)扱う」「網羅する」
[ワンポイント]
「覆う」や「表紙」という意味で馴染み深い単語ですが、授業や会議の場では「(議題や学習範囲を)カバーする・取り扱う」という意味で頻繁に使われます。動画内の have a lot to cover は「学ぶべき/扱うべき内容がたくさんある」という定番の言い回しです。
一言フレーズ(活用例):
We have a lot of ground to cover in today's workshop.
今日のワークショップでは扱うべき内容がたくさんあります。
表現④:sequencing(動画内 3:00)
- 意味・ニュアンス
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「順序立て」「シーケンシング(処理の順番決定)」
[ワンポイント]
一般英語では「配列」や「連続」を意味しますが、プログラミング教育においては「コンピューターに意図通りの動作をさせるために、命令を正しい順番で並べること」という基礎概念を指します。
一言フレーズ(活用例):
Correct sequencing is essential for the script to run properly.
スクリプトが正しく動作するためには、正確な順序立てが不可欠です。
表現⑤:variable(動画内 3:05)
- 意味・ニュアンス
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「変数」
[ワンポイント]
学校の英語授業では「変わりやすい」「可変の」という形容詞として覚えることが多い単語ですが、ITやプログラミングの文脈では名詞で「(数値や文字列などのデータを)一時的に保存しておくための箱=変数」を意味します。
一言フレーズ(活用例):
You need to assign a numerical value to this variable.
この変数に数値を代入する必要があります。
表現⑥:condition(動画内 3:05)
- 意味・ニュアンス
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「(処理の実行を決める)条件」「条件式」
[ワンポイント]
日常会話では「状態」や「体調(in good condition など)」でおなじみですが、プログラミングでは「もし〜ならば」という処理の分岐を判定するための「条件」を指します(conditional statement = 条件文)。
一言フレーズ(活用例):
The loop will continue as long as this condition is met.
この条件が満たされている限り、ループ処理は継続します。
表現⑦:bug(動画内 3:08)
- 意味・ニュアンス
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「(プログラムの)不具合」「バグ」
[ワンポイント]
元々は「虫」を意味する単語ですが、IT分野ではプログラムの誤りや欠陥を指します。1940年代、初期の大型コンピューターの不具合の原因を調べた際、実際に物理的な「蛾(ガ)」が機器に挟まっていたという有名な逸話が語源となっています。
一言フレーズ(活用例):
It took me three hours to find and fix the tiny bug in the code.
コード内の小さなバグを見つけて修正するのに3時間かかりました。
ピックアップ英文・構文解説
動画の重要シーンから、知っておくと役立つ英文やネイティブ特有のセリフを厳選し、詳しく解説します。
英文:It’s kind of about telling a computer what to do with specific instructions made just by you!(動画内 0:21)
日本語訳: それは、あなただけが作った具体的な指示を使って、コンピューターに何をすべきかを伝えるようなものなんです!
解説:
プログラミングの最も基本的な定義を説明している重要な一文です。文法的なポイントが凝縮されています。
tell + 人/物 + 疑問詞 + to do(〜に何をすべきか伝える):telling a computer what to doは「コンピューターに何をすべきか伝える」という意味になります。what to doは「何をすべきか」を表す名詞句です。- 過去分詞による後置修飾:
specific instructions [made just by you]のmadeは過去分詞で、直前のinstructions(指示)を後ろから修飾しています。「(他の誰でもない)あなたによって作られた具体的な指示」という構造をしっかり意識しましょう。
英文:It’s inventing new things, things the world has never seen!(動画内 1:09)
日本語訳: それは新しいものを発明することであり、世界がこれまで一度も見たことがないようなものを生み出すことなのです!
解説:
「関係代名詞の省略」と「現在完了形」が組み合わさった、メッセージ性の高い力強い一文です。
- 関係代名詞(目的格)の省略:
後半のthings [the world has never seen]では、thingsの後ろに目的格の関係代名詞(thatまたはwhich)が省略されています。things (that) the world has never seenという構造で、「世界が〜を見たことがないもの」と後ろから名詞を修飾しています。 - 現在完了形(経験用法):
has never seenは「一度も〜したことがない」という経験を表します。neverが入ることで「これまでに存在しなかった」「前代未聞の」という感動的なニュアンスが強調されています。 - 音声と字幕の違い(
world hasとworld's):
公式字幕ではworld hasと表記されていますが、実際の音声ではworld's(world hasの短縮形)と発音されています。耳で「worlds」のように聞こえるのはこのためです。 - 💡 英語のポイント:
'sはhasの短縮形にもなる'sはisの省略(例:It's=It is)だけでなく、現在完了形のhasの短縮としても頻繁に使われます。
そのため、音声で聞こえるthe world's never seenも、文法・意味ともに公式字幕のthe world has never seenと完全に同じ正しい表現です。He has finished.→He's finished.She has gone.→She's gone.The world has changed.→The world's changed.
英文:The game you’re playing – someone made that!(動画内 1:40)
日本語訳: 君が今プレイしているそのゲームも——誰かが作ったものなんだよ!
解説:
日常会話やスピーチでよく使われる、印象的な文構造を持ったフレーズです。
- 関係代名詞の省略による修飾:
The game [you’re playing]の部分で、gameの後に(that/which)が省略されています。「あなたが今遊んでいるゲーム」という意味のかたまりを作っています。 - 主題の提示(Topic Fronting):
通常の文法であればSomeone made the game you're playing.(誰かが君の遊んでいるゲームを作った)となるところですが、まず最も伝えたいテーマであるThe game you’re playing(君が遊んでいるゲーム)を文頭に提示し、その後に- someone made that!と補足することで、「それ、全部人間が作ったんだよ!」という驚きと親しみやすさを強調しています。
英文:Actually, I just wanted to know, where’s the bathroom?(動画内 2:51)
日本語訳: あ、実は、トイレがどこにあるか知りたかっただけなんですけど……。
解説:
熱唱してプログラミングの素晴らしさを語り尽くした女の子に対して、質問者のシュールでクスッと笑えるオチのセリフです。日常会話として非常に実践的な表現が含まれています。
I just wanted to know...(〜を知りたかっただけなのですが):
ここでの過去形wantedは、「(講師が歌い始める前の最初の時点で)本来知りたかったこと」を表すと同時に、相手に恐縮しながら遠慮がちに質問する配慮のニュアンス(控えめの過去形)を含んでいます。熱弁を聞かされた後に「実は最初からトイレの場所を聞きたかっただけ」という本来の目的を明かすギャップが、オチとしての面白さを生み出しています。- 会話での使いどころ:
「実は最初から〜したかっただけなんです」と自分の本来の意図を後から明かしたい時や、脱線した話を本来の質問に戻したい時に使える便利な表現です。
応用トレーニング
今回登場した表現の中から、日常やビジネスでも特に使い回しやすい重要表現 cover((範囲・トピックを)扱う、網羅する)をピックアップし、動画以外のシチュエーションでの活用パターンを解説します。
動画では「プログラミングに関するたくさんの学習トピック(ハードウェアやソフトウェアなど)を扱う」という文脈(we have lots to cover)で使われていましたが、この表現は異なる場面でもそのまま応用できます。
使い方の型: cover + [トピック・議題・範囲(名詞)] の形で「〜を扱う」「〜をカバーする」という意味になります。動詞として後ろに目的語を置くだけのシンプルな構造なので、誰でも簡単に使いこなせます。
パターン①:【ビジネス】会議やプレゼンで議題を整理するとき
We need to cover three main topics in today's meeting.
訳: 今日の会議では、3つの主要なトピックを扱う必要があります。
ポイント: 会議の冒頭でアジェンダ(議題)を参加者に共有する際の定番フレーズです。「〜について話し合う」と言いたい時に talk about の代わりとして使うと、よりプロフェッショナルな響きになります。
パターン②:【日常会話】ニュースや本・映画の内容について話すとき
This article covers everything you need to know about the event.
訳: この記事には、そのイベントについて知っておくべきことのすべてが網羅されています。
ポイント: 記事や動画、書籍などのメディアが「どのような情報を扱っているか・補填しているか」を人に紹介・おすすめしたい時に非常に自然に使える表現です。
パターン③:【学習・レッスン】授業やテストの範囲を確認するとき
What topics will be covered in the next exam?
訳: 次の試験ではどのトピックが範囲に含まれます(扱われます)か?
ポイント: 受動態の be covered(〜が含まれる/カバーされる)の形で使うことで、学校のテスト範囲や研修講座の学習内容を確認する質問文がすっきりと作れます。
まとめ:今日出てきた重要表現リスト
今回の『What is Coding?』で学んだ表現です。動画の音に合わせて口に出して復習してみましょう!
- break down:(複雑な問題を)細分化する、分解する
- grow wings:羽ばたく、一気に飛躍する
- cover:(トピックや範囲を)扱う、網羅する
- sequencing:順序立て、処理の順番決定
- variable:変数
- condition:(処理を実行する)条件
- bug:(プログラムの)不具合、バグ
💡 この動画の活用アドバイス
前半の歌パートはライミング(韻)のリズムに合わせて、音声と同時に声を出すオーバーラッピングを試してみましょう。後半の専門用語が素早く畳みかけられるシーンは、速度を落として口を正確に動かすシャドーイングを行うと聞き取りと発音の強化に効果的です。



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