今回は世界中で大人気のキッズ向けYouTubeチャンネル「CoComelon」が配信するナーサリーライム(子供向けの歌)、イソップ童話の定番『ウサギとカメ(The Tortoise and the Hare)』の動画から、リアルな英語表現を学びます!
- テキスト上の難易度: 英検3級 / TOEIC 350点程度(中学卒業レベルの基本的な文法がベースですが、”plucky(元気な、勇敢な)” や “lagging(遅れをとっている)” といった物語特有の少し珍しい語彙もいくつか登場します)
- レベル目安(リスニング体感難易度): 英検準2級 / TOEIC 450点程度(子供向けの歌として非常にクリアで聞き取りやすい発音です。ただし、メロディやリズム(発話速度はWPM約110語前後)に乗って言葉が流れるため、文字で読むよりもテンポが速く感じられる部分があります)
重要単語・フレーズ解説
動画に出てくる重要な語彙や、知っておくと表現の幅が広がるスラング・難単語をピックアップして解説します。
表現①:hare(動画内 18s)
- 意味・ニュアンス
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野ウサギ
学校英語では「ウサギ=rabbit」と習うことが一般的ですが、英語では明確に区別されます。rabbitが穴を掘って暮らす比較的小さな飼いウサギなどを指すのに対し、hareは耳や後ろ脚が長く、穴を掘らずに高速で走る「野ウサギ」を指します。童話やことわざ(例:as mad as a March hare)に頻出する単語です。
一言フレーズ(活用例):
I saw a wild hare running across the field this morning.
今朝、野原を猛スピードで走り去る野生の野ウサギを見ました。
表現②:brag(動画内 27s)
- 意味・ニュアンス
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自慢する、鼻にかける
「自慢する」という意味では boast もありますが、brag はより口語的で、やや品がなく「見せびらかすように自慢する」というネガティブなニュアンスを含みます。SNSなどで自分の成功や持ち物を自慢する行為にもよく使われる表現です。
一言フレーズ(活用例):
He is always bragging about his expensive new car.
彼はいつも自分の高価な新しい車について自慢ばかりしています。
表現③:plucky(動画内 37s)
- 意味・ニュアンス
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勇気のある、ガッツのある、不屈の
体が小さかったり、立場が弱かったりする者が、困難や強い相手に対して臆せずに立ち向かう「勇敢さ」を表す形容詞です。ただ強いだけでなく、応援したくなるような健気さや精神的な強さというポジティブなニュアンスが含まれます。
一言フレーズ(活用例):
The plucky underdog team managed to win the championship.
そのガッツある格下のチームは見事に優勝を果たしました。
表現④:lagging(動画内 1:30)
- 意味・ニュアンス
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遅れている、足取りが重い
動詞 lag(遅れる、遅れをとる)の現在分詞で、周囲のペースについていけず、後ろに取り残されている状態を指します。現代では、インターネットの回線やパソコンの動作が遅れてカクつく状態を「ラグ(lag)がある」と言うのと同じ語源です。
一言フレーズ(活用例):
We need to support the students who are lagging behind in class.
授業に遅れをとってしまっている生徒たちをサポートする必要があります。
表現⑤:take a snooze(動画内 2:10)
- 意味・ニュアンス
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うたた寝をする、ちょっとひと眠りする
「昼寝をする」という意味の take a nap と似ていますが、snooze はより短時間の「うたた寝」や「居眠り」というニュアンスが強くなります。目覚まし時計の「スヌーズ機能(アラームを止めても数分後にまた鳴る機能)」もこの単語が由来です。
一言フレーズ(活用例):
I usually take a quick snooze during my lunch break.
私は普段、昼休みの間に軽くうたた寝をします。
表現⑥:inching(動画内 2:23)
- 意味・ニュアンス
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少しずつ(じわじわと)進む
長さの単位である「インチ(inch)」が動詞化したものです。そこから派生して、まるでイモムシやカメが歩むように「数インチずつの非常にゆっくりとした速度で、しかし確実に前進する」というニュアンスを生き生きと表現できます。
一言フレーズ(活用例):
The traffic was heavy, and the cars were inching forward.
渋滞が激しく、車は少しずつしか前進していませんでした。
表現⑦:unaware(動画内 2:34)
- 意味・ニュアンス
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気づいていない、意識していない
「気づいている」を意味する aware に、否定を表す接頭辞 un- がついた単語です。周囲の状況や変化に対して「全く無頓着である」「知らないままでいる」という状態を表す際に非常によく使われます。
一言フレーズ(活用例):
She seemed completely unaware of the surprise party planned for her.
彼女は自分のために計画されているサプライズパーティーに全く気づいていないようでした。
表現⑧:slow steady wins the race(動画内 3:16)
- 意味・ニュアンス
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着実にやれば最後に勝つ(急がば回れ、継続は力なり)
まさにこの「ウサギとカメ(The Tortoise and the Hare)」の寓話から生まれた、英語圏で誰もが知っている有名なことわざです。スピードや要領の良さよりも、一歩一歩着実に努力を続けることが最終的な成功につながるという教訓を示しています。
一言フレーズ(活用例):
Don't rush your English studies; remember that slow steady wins the race.
英語の勉強を焦る必要はありません。着実な歩みこそが勝利をもたらすということを忘れないでください。
ピックアップ英文・構文解説
動画の重要シーンから、知っておくと役立つ英文やネイティブ特有のセリフを厳選し、詳しく解説します。
英文:He would brag from near and far that he was faster than a car.(動画内 27s-30s)
日本語訳:彼は自分が車よりも速いと、あちこちで自慢したものでした。
解説:
物語の背景を説明する一文で、学校英語や試験でも重要な文法要素が凝縮されています。
- 過去の習慣を表す
would: ここでの助動詞wouldは「よく〜したものだ」という、過去の不規則な習慣や繰り返し行っていた動作を表します。ウサギが日常的にあちこちで自慢を繰り返していた様子が表現されています。 brag that ~の構造: 接続詞thatが導く名詞節[that he was faster than a car]が、動詞brag(自慢する)の目的語となっています。「〜という内容を自慢する」という形を視覚的に押さえましょう。節の内部には、中学校で習う基本的な比較級faster than(〜よりも速い)が含まれています。
英文:If you’re so fast in running shoes, then there’s no way that you can lose.(動画内 46s-48s)
日本語訳:もしあなたがランニングシューズを履いてそんなに速いなら、負けるわけがありませんね。
解説:
カメがウサギに対してレースを提案する際のセリフです。日常会話のリスニング対策としても外せない重要構文が登場します。
there's no way (that) ~: 「絶対に〜ない」「〜するわけがない」という、強い確信を持った否定を表す極めて重要なネイティブ定番の構文です。- 条件の
ifと前置詞のイメージ:If you're so fastで「もし君がそんなに速いなら」という条件を設定しています。その後のin running shoesは、「ランニングシューズを(身に付けた状態で)履いて」という着用を表す前置詞inの基本イメージが活かされています。
英文:Since the hare so quickly sped, he had by now run far ahead.(動画内 1:39)
日本語訳:ウサギはとても素早く走ったので、その時にはもうはるか前方を走っていました。
解説:
物語の背景を説明する一文で、学校英語や試験でも重要な文法要素が凝縮されています。
- 理由を表す接続詞
since: ここでのsinceは「〜だから、〜なので」という理由を表す接続詞です。becauseよりも「(相手もすでに分かっているような)当然の理由」を客観的に述べる際に好んで使われます。なお、spedは動詞speed(急速に進む)の過去形です。 - 過去完了形
had run: 物語全体の基準となっている「過去(カメがゆっくり歩いている時点)」よりも前に、ウサギが「すでに遠くまで走ってしまっていた」という大過去(時間的なズレ)を表すために、過去完了形(had+ 過去分詞)が使用されています。なお、標準的な英文法において過去の時点を基準とする過去完了形にはby then(その時までに)を用いるのが原則ですが、ここでby now(今や)が使われているのは、物語内のその瞬間(過去のある時点)を擬似的な基準点(プロット上の現在)とした「その時までにすでに」を表す一般的な叙述的表現(自由間接話法に近い視点)です。現実の「現在の視点」から時制を意図的に操作しているわけではなく、物語の進行に合わせて臨場感を生み出すための表現であることを理解しておくのがポイントです。
英文:The sleepy hare woke up and ran as fast as speedy hares can.(動画内 3:01-3:02)
日本語訳:眠そうなウサギは目を覚まし、足の速いウサギが出せる限りの速さで走りました。
解説:
慌ててウサギがスパートをかけるクライマックスのシーンです。
as + 副詞 + as ~ can: 「〜ができるだけ…」という意味を表す同等比較の応用構文です。受験英語などではas fast as possibleやas fast as he couldの形でお馴染みですが、ここでは主節の動詞が過去形(woke up and ran)であるにもかかわらず、比較節の助動詞に現在形のcanが使われています。これはナーサリーライム(子供向けの歌)というジャンルにおいて、同一文(同一行)内にあるranと完璧な韻(内部韻:Internal Rhyme:ran / can)を踏ませるために選択されているのが主たる理由です。過剰な文法解釈ではなく、作品の本質である「韻(ライム)」の響きやリズムを最優先した表現であることを理解しておくのがポイントです。
まとめ
今回の動画は、親しみやすい子供向けの歌でありながら、学校英語でおなじみの「rabbit」とは異なる「hare」のニュアンスや、日常会話で重宝する「there's no way ~」といった実践的な構文が豊富に含まれていました。一見するとシンプルな童話ですが、過去の習慣を表す助動詞や過去完了形など、資格試験にも直結する重要な文法要素が自然な形で凝縮されているのが特徴です。



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