今回は世界中で親しまれている伝統的な子供向けの英語の歌(童謡・キッズソング)『The Ants Go Marching』の動画から、リアルな英語表現を学びます!
- テキスト上の難易度: 英検5級〜4級 / TOEIC 300点程度(中学初級レベルの非常にシンプルな単語と文型のみで構成されています)
- レベル目安(リスニング体感難易度): 英検4級〜3級 / TOEIC 350点程度(発話速度自体は標準的ですが、歌特有のリズム感に加え、”one” と “thumb”、”two” と “shoe” のように、各番の終わりに登場する綺麗な「韻(ライム)」の響きをテンポよく聞き取る楽しさがあります)
重要単語・フレーズ解説
動画に出てくる重要な語彙や、知っておくと表現の幅が広がるスラング・難単語をピックアップして解説します。
表現①:go marching(動画内 00:24)
- 意味・ニュアンス
-
行進していく、堂々と歩く
学校英語では go + -ing は go shopping(買い物に行く)や go swimming(泳ぎに行く)といったレジャーの表現として習うのが一般的です。しかし、この動画のように go marching と使うことで、「〜しながら進む」「〜の状態で移動する」という、動きの躍動感や生き生きとした様子を描写することができます。アリたちが規則正しく列をなして力強く進む光景が、このフレーズによく表れています。
一言フレーズ(活用例):
The soldiers went marching into the city.
兵士たちは街へと行進していった。
表現②:one by one [two by two…](動画内 00:24 / 00:48)
- 意味・ニュアンス
-
1つずつ、1人ずつ [2つずつ、2人ずつ…]
数詞の間に前置詞の by を挟むことで、「〜ずつ順番に」という規則性や秩序を表す便利な副詞句になります。動画ではアリの数が1匹ずつ、2匹ずつと増えていく様子を表していますが、ビジネスシーンで「課題を1つずつ片付ける」と言いたいときや、日常会話で「順番に部屋に入ってください」と指示を出すときなど、応用範囲が非常に広い定番表現です。
一言フレーズ(活用例):
Please answer the questions one by one.
質問には1つずつお答えください。
表現③:hurrah(動画内 00:24)
- 意味・ニュアンス
-
万歳!、やったー!、フレー!
喜びや勝利の興奮、あるいは応援の気持ちを叫ぶときの間投詞(掛け声)です。現代のカジュアルな日常会話やSNSなどでは、変形した Hooray! や Yay! の方が多く使われますが、この歌のような伝統的な楽曲や、スポーツの応援(「ヒップ・ヒップ・フレー!」という掛け声など)では今でもおなじみの表現です。
一言フレーズ(活用例):
Hurrah! We finally won the championship!
万歳!ついに私たちが優勝したぞ!
表現④:suck one’s thumb(動画内 00:35)
- 意味・ニュアンス
-
(主に赤ちゃんや幼児が)指をしゃぶる
suck は「吸う」、thumb は「親指」を指します。日本の学校教育のテキストではあまり見かけない表現ですが、育児や日常会話では欠かせないフレーズです。なお、大人がこの仕草をしていたり、比喩的に大人の行動に対して使われたりする場合は、「子供っぽい」「精神的に未熟である」「不安を隠せないでいる」というややネガティブなニュアンスを帯びることがあります。
一言フレーズ(活用例):
My little brother used to suck his thumb when he was a baby.
私の弟は赤ちゃんの頃、よく指をしゃぶっていた。
表現⑤:get out of [the rain](動画内 00:41)
- 意味・ニュアンス
-
(雨などから)避難する、逃れる、外に出る
get out of ~ は通常「〜から外に出る」「〜から退去する」という意味で習うことが多いですが、後ろに the rain(雨)や the cold(寒さ)などが来ると、「雨や寒さを避けて安全な場所に避難する」という意味になります。また、口語の日常会話では get out of doing something の形で「面倒な義務や約束をサボる、うまく逃れる」という、大人がよく使う少しずる賢いニュアンスの表現にも発展します。
一言フレーズ(活用例):
Let's find a café to get out of the rain.
雨を避けるためにカフェを探そう。
表現⑥:take a dive(動画内 02:07)
- 意味・ニュアンス
-
飛び込む、急落する、[スラング] わざと負ける(八百長をする)
歌詞の中では、直前の “five” と韻(ライム)を踏むために選ばれた「飛び込む」「ダイブする」という純粋な動作の描写として使われていますが、大人の会話やビジネス、スポーツの世界では全く異なる面白いニュアンスを持ちます。ボクシングなどの格闘技で「(金銭などのために)わざとKO負けする(八百長をする)」という有名なスラングです。さらに、ビジネスシーンにおいては、企業の株価や業績が「急落する・暴落する」という意味でも頻繁に使われます。
一言フレーズ(活用例):
The tech company's stock took a dive after the bad news.
悪いニュースの後、そのIT企業の株価は急落した。
ピックアップ英文・構文解説
動画の重要シーンから、知っておくと役立つ英文やネイティブ特有のセリフを厳選し、詳しく解説します。
英文:They all go marching down to the ground(動画内 00:37)
日本語訳: アリたちはみんな、地面へと行進していきます。
解説:
代名詞 they と all の位置関係、および方向を表す言葉の組み合わせに注目しましょう。
they allの位置と語順:
「彼ら全員」を意味するthey allは、主語としてひとかたまりで機能しています。all of themと言い換えることもできますが、主語の直後にallの形は、リズムが良く日常会話や歌で非常によく好まれます。down toのイメージ:down(下へ)とto(〜へ)が組み合わさることで、「下に向かって、最終的に地面という目的地に到達する」という視覚的な動きのニュアンスが強調されています。単にto the groundと言うよりも、雨を避けるためにアリたちが地面へ下っていく動きがはっきりと伝わる表現です。
英文:The little one stops to tie his shoe,(動画内 00:59)
日本語訳: 小さなアリが、靴ひもを結ぶために立ち止まります。
解説:
学校英語や資格試験において非常に頻出度の高い stop to do(〜するために立ち止まる・手を止める) の構文が使われています。
- 文法構造のポイント:
stopの後ろに不定詞[to + 動詞の原形]が続く場合、このtoは「目的(〜するために)」を表す副詞的な役割を果たします。The little one stops[主節:小さなアリが立ち止まる] +(to tie his shoe)[目的:彼の靴を結ぶために] stop -ingとの違い(試験対策):
動名詞を後ろに取るstop -ing(〜するのをやめる)との意味の違いを整理しておきましょう。stop to tie...:結ぶために(今している動作を)止めるstop tying...:結ぶことをやめる
日常会話でも「(歩くのを止めて)靴ひもを結ぶ」というシチュエーションで非常によく使う自然な表現です。
英文:The little one stops to shout “The End!”(動画内 03:53)
日本語訳:小さなアリが立ち止まり、「おしまい!」と叫みます。
解説:
歌の締めくくりに登場する、非常にユーモラスで日常的にも使い勝手の良い口語表現です。
- “The End” のニュアンスと文化的背景:
映画や絵本の最後に大きく表示される「めでたしめでたし」「おしまい」の定番フレーズです。動画では、1から10まで続いたアリたちの長い行進の物語がここで完結したことを、小さなアリが元気に宣言しています。 - 日常会話での使いどころ:
大人が日常会話で使う場合、単に物語の終わりを告げるだけでなく、以下のようなシチュエーションで「これですべて終了!」「もうおしまい!(これ以上はなし!)」とすっきり片付いたことを強調したり、話をコミカルに締めくくったりするニュアンスでよく使われます。
長い会議やプロジェクトがようやく終わったとき
Alright, that’s the last item on the agenda. The end!
(よし、これで議題は最後。おしまい!)
子供に「今日のおやつ(またはゲーム時間)はこれで終わり!」と言い聞かせるとき
No more video games for today. The end!
(今日のゲームはもうこれでおしまい!)
自分の話を「…とまあ、話はこれでおしまい!」と締めくくるとき
…and that’s how we ended up getting lost. The end!
(…で、結局私たちは迷子になっちゃったってわけ。おしまい!)
まとめ
伝統的なキッズソングである『The Ants Go Marching』は、シンプルな構成でありながら、学校英語で習う定番の stop to do 構文や、日常・ビジネスシーンでも応用できる one by one などの実用的な表現が凝縮されています。試験英語の枠を超えた go marching のような躍動感のある描写や、大人向けのスラングにも通じる表現が含まれており、英語特有の心地よい「韻(ライム)」のリズムを体感しながら基礎を固めるのに最適な教材です。



コメント