マリオ声優の英語インタビュー!26年演じた舞台裏とネイティブスラング

【名作ゲームの裏側】『スーパーマリオ』の声優チャールズ氏が語るオーディション秘話とマリオへの愛

今回は世界的人気ゲーム『スーパーマリオ』の声を長年務めた声優チャールズ・マルティネー氏のインタビューの動画から、リアルな英語表現を学びます!

レベル目安・リスニングの注意点
  • テキスト上の難易度: 英検準2級 / TOEIC 450点程度(平易な過去形や現在完了形が中心で、使われている単語も比較的シンプルです)
  • レベル目安(リスニング体感難易度): 英検2級 / TOEIC 650点程度(キャラクターボイスを交えた遊び心のある発話や、口語特有のテンポの良さ、ネイティブスピーカー特有のスピード感(WPM150前後)があるため、実際のリスニング体感難易度はやや高めです)
目次

重要単語・フレーズ解説

動画に出てくる重要な語彙や、知っておくと表現の幅が広がるスラング・難単語をピックアップして解説します。

表現①:rotten(動画内 00:32)

意味・ニュアンス

本来は食べ物などが「腐った」という意味ですが、口語では天気、気分、状況などが「最悪な」「ひどい」という不快な状態を表します。動画内ではワリオが「Have a rotten day!(最悪な一日をな!)」と、定番の挨拶「Have a nice day!」を皮肉って使っています。

学校英語や資格試験では「腐ったリンゴ(rotten apple)」のような物理的な意味で習うことが多いですが、ネイティブは体調や気分が非常に優れないときにも “I feel rotten.”(気分が最悪だ)のように頻繁に使用します。知っておくと表現の幅がぐっと広がるスラングです。

一言フレーズ(活用例):

I feel rotten about making such a silly mistake at work.

仕事でそんなつまらないミスをしてしまって、最悪な気分です。


表現②:beat it(動画内 00:53)

意味・ニュアンス

「ここから立ち去る」「失せる」「あっちへ行け」という意味の、かなり強い命令口調のスラング表現です。

マイケル・ジャクソンの名曲のタイトルとしても非常に有名です。親しい間柄で冗談交じりに「あっち行ってよ」とからかうように言うこともあれば、不審者や迷惑な相手を追い払うために厳しく使うこともあります。ビジネスなどのフォーマルな場では使用を避けるべき、ストリート感のある口語表現です。

一言フレーズ(活用例):

Hey, beat it! I'm trying to concentrate on my study.

ちょっと、あっち行ってよ!勉強に集中しようとしてるんだから。


表現③:crash(動画内 01:17)

意味・ニュアンス

乗り物の「衝突・墜落」やパソコンの「強制終了(クラッシュ)」でおなじみの単語ですが、口語では「(招待されていないパーティーやイベントに)押しかける」「アポなしで飛び入り参加する」という意味になります。

チャールズ・マルティネー氏が「I actually crashed an audition(実はオーディションに突撃したんだ)」と語っているように、事前の約束や正規の手続きがないにもかかわらず、勢いとその場のノリで中に入り込むニュアンスが含まれます。

一言フレーズ(活用例):

We managed to crash the VIP party last night.

私たちは昨夜、なんとかVIPパーティーに潜り込むことができました。


表現④:read for(動画内 01:23)

意味・ニュアンス

演劇や映画、声優のオーディションにおいて、「(特定の役のために)台本を読んで演じる」「配役審査を受ける」という意味の専門的な業界表現です。

単に「~のために本を読む」という意味ではなく、”read for [役名]” という形で使われます。動画では “Can I read for this?”(この役のテストを受けさせてもらえますか?)と、アポなしで訪れたチャールズ氏が急遽オーディションへの参加を志願する場面で登場します。映画やエンタメ系の海外インタビューでよく耳にする表現です。

一言フレーズ(活用例):

She is going to read for the main character tomorrow.

彼女は明日、主人公の役のオーディションを受ける予定です。


表現⑤:bring out the best in [someone/something](動画内 02:12)

意味・ニュアンス

人や物の「良さ、魅力、潜在能力を最大限に引き出す」という意味の定番フレーズです。

主語には「人」だけでなく、動画のように「マリオというキャラクター(The character for me brings out the best in me)」といった環境や対象が来ることも多いです。対義語として、相手の「最悪な部分を引き出す」と言いたい場合は “bring out the worst in” と表現します。

一言フレーズ(活用例):

A good leader always brings out the best in their team.

優れたリーダーは、常にチームのメンバーの能力を最大限に引き出します。


表現⑥:mantra(動画内 02:41)

意味・ニュアンス

元々は宗教的な「真言(マントラ)」や「呪文」を指す言葉ですが、日常会話では「(常に心に留めている)モットー」「座右の銘」「信念」という意味で広く使われます。

ビジネスシーンや個人のライフスタイルにおいて、行動の指針となる短い言葉やスローガンを表現する際によく好まれる、少し知的な響きを持つ単語です。学校英語の教科書ではあまり見かけませんが、ネイティブのインタビューや自己啓発の文脈では頻出します。

一言フレーズ(活用例):

"Keep it simple" has always been my mantra for life.

「シンプルに保つこと」が、私のこれまでの人生のモットーです。


ピックアップ英文・構文解説

動画の重要シーンから、知っておくと役立つ英文やネイティブ特有のセリフを厳選し、詳しく解説します。

英文:I’ve been the voice of Mario for 26 years.(動画内 00:12)

日本語訳: 私は26年間、マリオの声を担当してきました。

解説:
学校英語や資格試験でも頻出する現在完了形(継続用法)の極めてクリアな例文です。

構文のポイント:
[I] (主語) + [have been] (動詞:現在完了) + [the voice of Mario] (補語) + (for 26 years) (修飾語:期間)

過去の一時点から現在に至るまで「ずっとその状態が続いていること」を表すため、have/has + 過去分詞 の形が使われています。後ろに期間を表す for 26 years を伴うことで、「26年間ずっと担当し続けており、今も現役である」というニュアンスが綺麗に表現されています。


英文:Mario was first created in 1981 in a game called Donkey Kong.(動画内 01:03)

日本語訳: マリオは1981年、『ドンキーコング』というゲームの中で初めて作られました。

解説:
「受動態(受け身)」と「過去分詞の後置修飾」という、英語の重要骨組みが2つ組み合わさった美しい文章です。

構文のポイント:
Mario が主語であり、作られた側であるため [was created](be動詞 + 過去分詞)の受動態になっています。さらに後半の [a game] という名詞を、[(called Donkey Kong)](ドンキーコングと呼ばれる〜)という過去分詞の塊が後ろから修飾(後置修飾)しています。

このように、英語では名詞の後ろに過去分詞を置くことで、「〜された[名詞]」と言葉を付け足していく性質があります。リーディングやリスニングの際にも非常に役立つ構造です。


英文:And I thought to myself, “Video game? I don’t know anything about video games.”(動画内 01:36)

日本語訳: そして心の中で思ったんです。「テレビゲーム? テレビゲームのことなんて何も知らないぞ」と。

解説:
チャールズ氏がオーディション時の困惑を振り返る場面です。日常会話から物語の描写まで幅広く使える重要な口語・文法表現が含まれています。

think to oneself(心の中で思う):
声に出さず、頭の中で密かに思考したことを表す定番のイディオムです。過去形にして thought to myself とすることで、「(あの時)ハッと思った、自問自答した」というニュアンスになります。

not … anything(何も〜ない):
後半の I don't know anything about... は、否定語 not と anything がセットになることで「全否定(まったく〜ない)」の意味を作っています。I know nothing about... と言い換えることも可能です。


英文:Ah, this brings back the memories.(動画内 02:39)

日本語訳: ああ、これは懐かしい思い出がよみがえりますね。

解説:
ネイティブスピーカーが過去の思い出の品に触れたり、懐かしい場所を訪れたりしたときに、しみじみと口にする非常に自然な口語表現です。

ニュアンスと使いどころ:
動詞の bring back は「(元の場所に)持ち帰る、連れ戻す」という意味ですが、後ろに memories(思い出)や the past(過去)を伴うことで、「記憶を呼び起こす」「懐かしさに浸る」という心理的な動きを表現します。学校英語のように「It makes me feel nostalgic.(懐かしい気持ちにさせる)」と言うよりも、より口語的でリアルな、感情の籠もった響きを持つフレーズです。


まとめ

世界的人気ゲームの舞台裏を明かすチャールズ・マルティネー氏のインタビューは、親しみやすいキャラクターボイスを交えた、遊び心あふれるトーンが印象的です。記事の中で解説した “rotten” や “crash” などの表現に代表されるように、学校英語の教科書や資格試験ではなかなか触れる機会のない、ネイティブならではのリアルな口語表現や感情の機微が豊富に詰まっていました。

プロフィール画像

赤井リリア(TOEIC 980点・英検1級の英語指導プロ)

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