今回は世界トップYouTuberであるMrBeast(ミスタービースト)が、まだ高校生でチャンネル登録者数が8,000人だった2015年に、5年後の自分に向けて撮影したメッセージ動画から、リアルな英語表現を学びます!
- テキスト上の難易度: 英検準2級 / TOEIC 450点程度(使われている語彙や文法自体は、中学・高校の基礎レベルが中心です)
- レベル目安(リスニング体感難易度): 英検2級〜準1級 / TOEIC 700点程度(WPMは約140〜150前後ですが、ネイティブの若者らしい早いテンポに加え、
dudeやfreakingといったフランクな口語表現や特有の言い淀みが多いため、体感の聞き取り難易度は高めです)
重要単語・フレーズ解説
動画に出てくる重要な語彙や、知っておくと表現の幅が広がるスラング・難単語をピックアップして解説します。
表現①:freaking(動画内 00:23)
- 意味・ニュアンス
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ものすごい、完全に、まさに
下品な強調表現である “fucking” の響きを和らげた婉曲表現です。学校の教科書にはまず登場しませんが、ネイティブスピーカーが日常会話で怒り、驚き、興奮などの感情を強調する際に非常によく使われます。動画内では “a freaking grown man(完全に大人)” という自嘲気味のニュアンスで使われています。
一言フレーズ(活用例):
This is freaking awesome!
これ、めちゃくちゃ最高だよ!
表現②:tilted(動画内 00:27)
- 意味・ニュアンス
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傾いている、斜めになっている
動画内では、文字通りカメラが物理的に傾いている状態を指して使われています。現代の若者言葉やオンラインゲームの文脈では「(理不尽なことで)イライラしている」「冷静さを失っている」という意味の形容詞としても多用されます。
一言フレーズ(活用例):
The picture on the wall is a little tilted.
壁に掛かっている絵が少し傾いています。
表現③:RIP(動画内 00:47)
- 意味・ニュアンス
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ご冥福をお祈りします、チーン(万事休すのニュアンス)
ラテン語、あるいは英語の “Rest In Peace(安らかに眠れ)” の頭文字をとった略語です。本来は墓碑に刻まれるような厳かな言葉ですが、動画内では「もし自分が死んでいたら」という仮定に対して、高校生らしいブラックジョーク交じりの軽いトーンでありながらも、文字通り「安らかに眠れ(ご冥福をお祈りします)」という意味で使われています。現代のインターネットスラングでは、ゲームでの死亡や日常の失敗に対して「はい、終わった」「オワタ」のように比喩的に使われることも多いです。
一言フレーズ(活用例):
If I don't return from this dangerous cave exploration, RIP to me.
もしこの危険な洞窟探検から戻ってこなかったら、俺の冥福を祈ってくれ。
表現④:subs(動画内 00:58)
- 意味・ニュアンス
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チャンネル登録者数
“subscribers” のカジュアルな略語です。現代のYouTubeやSNS文化に深く根ざした表現で、ネイティブの動画クリエイター同士の会話や視聴者のコメント欄では、正式名称よりもこの短縮形が主流となっています。なお、文脈によっては「字幕(subtitles)」や「潜水艦(submarine)」の略になることもあります。
一言フレーズ(活用例):
My channel finally hit 10k subs yesterday.
私のチャンネルは昨日、ついに登録者数1万人を達成しました。
表現⑤:I better [do](動画内 00:59)
- 意味・ニュアンス
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〜しなきゃいけない、絶対に〜であってほしい
学校英語で習う助動詞 “had better” の “had” が脱落した極めて口語的な表現です。教科書では「〜しないと大変なことになる(脅迫・警告)」と教わることが多いですが、カジュアルな文脈では、動画の “I better have a million subscribers(登録者が100万人になってなきゃ困る)” のように、自分自身に対する強い願望や「〜じゃなきゃ承知しないぞ」という自戒を込めたニュアンスで頻出します。
一言フレーズ(活用例):
I better start studying for the final exam tonight.
今夜はマジで期末試験の勉強を始めなきゃマズい。
表現⑥:Deuces(動画内 02:00)
- 意味・ニュアンス
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じゃあね、バイバイ
別れ際に人差し指と中指でピースサイン(数字の2=deuce)を作って「じゃあな」と挨拶することに由来する、アメリカの若者を中心によく使われるスラングです。動画の締めくくりに “See ya(またね)” や “Peace out” と同様のニュアンスで、少し格好をつけたフランクな別れの挨拶として放たれています。
一言フレーズ(活用例):
Alright guys, I'm heading out. Deuces!
よしみんな、俺はもう行くよ。じゃあな!
ピックアップ英文・構文解説
動画の重要シーンから、知っておくと役立つ英文やネイティブ特有のセリフを厳選し、詳しく解説します。
英文:So, whenever you see this, compare these numbers to whatever I have when you watch this.(動画内 00:14)
日本語訳:だから、君がいつこれを見ているとしても、その時の数字とこれらの数字を比べてみてよ。
解説:
5年後の自分に向けて「現在の数字(登録者8,000人・再生回数180万回)」と比較するように語りかける、タイムカプセル動画ならではの象象的な一文です。文法・試験対策として非常に価値の高い要素が凝縮されています。
compare A to B(AをBと比較する):
ここでのAはthese numbers(現在の数字)、Bはwhatever I have...(将来持っているもの)を指しています。- 複合関係詞
wheneverとwhatever:whenever you see this=「君がこれを見る時はいつでも(いつ見ようとも)」という譲歩・時を表す副詞節を作っています。whatever I have=anything that I haveに書き換えが可能で、「僕が持っているものは何でも」という名詞節を作り、前述のtoの目的語になっています。
【構造の視覚化】
So, [whenever you see this], compare these numbers (A) to [whatever I have] (B) [when you watch this].
英文:But by the time you see this, I’ll have finished high school, gone to college, probably be doing YouTube as a job…(動画内 01:09)
日本語訳:でも、君がこれを見る頃には、僕は高校を卒業して、大学に行って、おそらくYouTubeを仕事としてやっているだろう……。
解説:
学校英語やTOEICなどの資格試験において、トップクラスに狙われやすい「時制のルール」が美しく成立している英文です。
by the time + 主語 + 動詞の現在形:
未来の期限を表す副詞節です。未来のことですが、英語のルールによりwill seeではなく現在形のseeが使われています。- 未来完了形
will have + 過去分詞:
未来のある時点(5年後)までに「〜し終えているだろう」という完了・結果を表します。ここでは、I'll haveの後ろに ①finished high schoolと ②gone to collegeという2つの過去分詞形が並列されています。 - 文末の時制の変化:
最後のprobably be doing...は、文頭の助動詞will(I'll)にかかり、未来完了形(have finished / gone)から未来進行形([I'll] probably be doing)へと並列・シフトしています。「その時点でおそらく動画投稿を仕事としてやっている最中だろう」という未来進行形(will be doing)への滑らかなシフトとして機能しています。
英文:I wonder if you remember what grade I’m gonna get on this history test that I take tomorrow, that I’m not studying for because I’m making these videos.(動画内 01:41)
日本語訳:明日受ける歴史のテストで僕が何点(どの評定)を取るか、君は覚えているかな。この動画を撮っているせいで、全然勉強していないんだけどね。
解説:
一見すると非常に長く複雑に見えますが、パーツごとに分解していくと、日常会話でも頻出する重要構文が綺麗に組み合わさっていることがわかります。
I wonder if ~(〜かしら、〜だろうか):
「5年後の自分が覚えているかどうか確信が持てない」というニュアンスを丁寧に表現しています。- 間接疑問文
what grade...export:rememberの目的語としてwhat grade I'm gonna get...(私がどんな成績を取る予定か)という〈疑問詞+主語+動詞〉の語順が続いています。 - 関係代名詞
thatの連続修飾:
先行詞であるthis history test(この歴史のテスト)に対して、2つの関係代名詞節が後ろから連続して説明を加えています。- 1つ目:
[that I take tomorrow](私が明日受ける[テスト]) - 2つ目:
[that I'm not studying for...](そのために私が勉強していない[テスト])
※ 2つ目のthat節の末尾にあるforは、study for a test(テストの勉強をする)のforであり、目的格の関係代名詞によって結合されたために後ろに取り残されています。リスニングの際に見落としやすい重要な後置前置詞です。
- 1つ目:
まとめ
世界トップYouTuberの原点とも言える今回の動画は、等身大の高校生らしいフランクな口語表現にあふれていました。一見すると教科書には載っていないスラングや独特の言い淀みに惑わされがちですが、その背景には未来完了形や関係代名詞の連続修飾といった、学校英語や資格試験で学ぶ強固な文法骨組みがしっかりと息づいています。リアルな日常英会話が決してルールを無視したものではなく、基礎的な構文の上に成り立っていることを実感できる内容です。



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